Nちゃんのお兄ちゃん

今日はまた、Nちゃんに関わる話。

Nちゃんには、お兄さんが二人いた。
上のお兄さんを、私はHさんと呼び、
下のお兄さんを、Mちゃんと呼んでいた。

それは、私達が6年生の時だった。
なぜ、このことをハッキリ覚えているかというと、この日は、生まれて初めて、私の「美」を否定された日であったのだった。

注:私は、子供の頃、「とても可愛い子」、「きれいな子」と言われていた。現在の私とはかけ離れていたわけである!!

友人5〜6人が、Nちゃんの家で遊んでいた。
その中の一人が、
「Mちゃん、この中で、一番きれいな子はだれ?」と聞いた。

友人みんなは、Mちゃんが、「ベティちゃん」というのを予想していた。

ところが、Mちゃんは、
「Nが一番きれいだ。」と言ったのだった。
自分の妹を一番可愛いと言ったのだった。

懲りない友人が、
「じゃ、一番ブスなのはだれ?」と聞いた。

Mちゃんは、なんと、
「ベティちゃん」と言ったのだった!

えっ〜!私?!
と、信じられない現実に、私の心は嵐の中に放り投げられてしまったのであった。

生まれて初めて、ブスと言われたのであった。

それから、10年くらいたってから、Nちゃんと二人で海に行った時に、彼女に言われた。

「ねぇ、Mちゃん、ベティちゃんのこと、好きだったの知ってた?だから、昔、ベティのこと、ブスって言ったんだよ。」

え〜、そんな複雑な男心、6年生の私には、分かるわけがありませんでした。

やくざいし

先日、私の親友のNちゃんが薬剤師になった話を書いた。

話は、Nちゃんが、まだ薬剤師になっていなかった時、私達が高校の時のことである。

NちゃんとA子ちゃん、S子ちゃんと私が、S子ちゃんの家でダラダラしていた。S子ちゃんには、5才年下の妹がいた。

私たちは、ちょっと意地悪な年頃で、S子ちゃんの妹をからかいたかったのだと思う。

お菓子を食べながら、「大学、どこへ行く?」とか、「何になるの?」といった話をしていた。

Nちゃんが、「私は、薬科大へ行って、薬剤師になる。お父さんがそうしろっていうから、、、。」と言った。Nちゃんのお父さんは、地方の町立病院の院長だった。

そこに、聞き耳頭巾をしていたS子ちゃんの妹がいたのだった。「やくざいしって、何?」と聞いてきたのだった。

そこで、すかさずS子ちゃんが言った。
「お父さんにもお母さんにも言っちゃダメだよ。Nちゃんのお父さんがお医者さんだって知っているでしょ。ねぇ、やくざさんって知ってる?さくざいしって、やくざさんのお医者さんなの。だから、やくざいしって言うの。でも、これは秘密の仕事だから、誰にも言ってはいけないのよ。」

妹は、首をガクガク振りながら、話を聞いていた。

彼女がいつ、やくざいしの本当の意味を知ったのか、私は知らない。

若いって、時々、罪深いことをしてしまう時なんだと思わされた。

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