Z 決断の時
来年度のZのサッカーのトライアウトが、日曜日と月曜日にあった。
これまでも何度も書いてきたが、この一年間、Zはコーチに馴染めず、結構苦しい一年を過ごしてきた。サッカーに対する熱い思いもすっかり冷めて、どちらかというと、チームメートに会いに行っているという感じであった。
先週の土曜日は、州の大会の決勝戦があり、Zのチームは優勝した。Zはその週、ずっと体調を崩しており、練習へ行けなかった。ということで、決勝戦には10分しか出してもらえなかった。それは、それで良い。彼の体調が100%ではなかったのだから、、、。
そもそも、トライアウトとは、誰がどれくらいの能力を持っているかを、コーチが見る機会である。その中から、コーチが自分のチームにほしいと思う人材を選ぶのである。
トライアウトは、日曜日の午前、午後、月曜の午後と3回あった。そのチームに入りたかったら、3回ともすべてに行った方が良いといわれている。
が、Zは、「もう僕は、サッカーに僕の生活を振り回されるのはイヤだからね。日曜の朝のトライアウトは行かない。教会へ行く。」と言ってきたのである。
あなたの決めた事なら、それでいいわよということで、日曜の朝のトライアウトへは行かなかった。
教会の後、午後のトライアウトへ行ってみて、私は驚いてしまった。ものすごい数の男の子達がトライアウトに来ていたのである。つまり、このチームは2年続けて州のチャンピオンになったので、強いチームに入りたいという子供達がたくさん来たのであった。
半分くらいがヒスパニックの男の子。この子達のプレーを見ていたら、今のチームの子、ほとんどがトライアウトに受からないというのが一目瞭然。この瞬間、私は、Zは受からないだろうなと思ったのであった。
Zは、サッカーがなければ生きていけないという子ではないので、トライアウトに受からなくてもこの子は大丈夫という、変な自信が私にはあった。だから、主が彼に一番良いと思われている道を開いてくださいと祈りながらのトライアウトであった。
蓋を開けてみて、やはり、ZはAチームには入れず、Bチームとなった。が、ZはBチームではプレーをしたくないといい、サッカーを止める事にした。彼の決断なので、それを尊重する事にした。
これ以上に驚いた事が、今のチームのほとんどの子がAチームには入れないと思われたのに、4人を除いて全員がAチームに残った。一体どういったことなの?あんなに上手なヒスパニックの子は、どうして入れなかったの?という大きな疑問で一杯になる。
夫曰く、「クラブへの収入が必要だから、奨学金を必要としているヒスパニックの子供だけを集める事はできない。だから、中流以上の子供達ばかりを集める事になってしまうんだ。現に、クラブ費$1500を払える子しか取っていないじゃないか。」
なるほど、やはり、収入が大きな問題なのである。
ただ、私の腑に落ちなかった事は、明らかにZよりも下手な、日本から来たK君がAチームに入った事。なんで?という単純な疑問が残ってしまった。
夫は、ここでもまた蓋を開けて、手品を披露してくれた。
「トライアウトとはいっても、実は、本当の意味でのトライアウトではないんだよね。先週、関係の良くないブランドンとクリスは新しいコーチに呼ばれて、話し合いを持ったんだよね。一緒にやっていけないのでは二人ともAチームになれないからということで、、、。それから、僕も、コーチから電話をもらっていたんだよね。K君をどうするべきかって、、、。」
えっ、あなたがコーチと電話で話していたの?
「K君は、アメリカに来たくなかったのに、お父さんが来たかったから無理やり連れて来られたんだ。そして、もし彼からサッカーを取り上げてしまったら、おそらく、彼はアメリカを憎んでしまうだろう。ZとK君とでどちらを選ぼうかコーチが迷っているようだったから、二人に一人ということだったら、どうぞK君を選んであげてくださいと言ってあげたんだよ。Zには、他にできることがたくさんある。でも、K君にはサッカーしかないんだ。だから、Zにはかわいそうな事をしたけれども、K君にZのポジションをあげたんだ。」
「あなたはそれでも父親なの!」と言ってしまいそうになったが、ぐっと抑えた。ああ、なんていい人過ぎるのであろうか!
彼の裏工作を知らずに、K君のお父さんは有頂天になっている。この方は、この一年間、私を結構苦しめてくれた方なのである。英語ができないのに、ご自分ではできると思っていて、コーチに頼まれて、チームの連絡を私が日本語でするとものすごくいやな顔をされる。が、練習の時間や場所が変わっても、メールでの連絡を理解できず、結果的には、私が電話で呼び出す事になり、それによってまた私が悪い人間となってしまって来ていた。
夫は、私がそういう風に対応されていた事を知っていながら、Zの場所をK君に譲ったわけなのである。ああ、信じられない。こういう人が私の夫なのである。私には絶対にできないことである。
夫の裏工作を知らされて、私の心の醜さを知らされてしまったような気がする。でも、このこと、K君のお父さんは、絶対に知らないで終わってしまうでしょうけど、、、。
Zにとっては、今週は本当に決断の時であった。
彼は、これから、陸上競技の大会に参加する事にした。がんばって欲しい。サッカーだけが人生じゃないのだからね、、、。
これまでも何度も書いてきたが、この一年間、Zはコーチに馴染めず、結構苦しい一年を過ごしてきた。サッカーに対する熱い思いもすっかり冷めて、どちらかというと、チームメートに会いに行っているという感じであった。
先週の土曜日は、州の大会の決勝戦があり、Zのチームは優勝した。Zはその週、ずっと体調を崩しており、練習へ行けなかった。ということで、決勝戦には10分しか出してもらえなかった。それは、それで良い。彼の体調が100%ではなかったのだから、、、。
そもそも、トライアウトとは、誰がどれくらいの能力を持っているかを、コーチが見る機会である。その中から、コーチが自分のチームにほしいと思う人材を選ぶのである。
トライアウトは、日曜日の午前、午後、月曜の午後と3回あった。そのチームに入りたかったら、3回ともすべてに行った方が良いといわれている。
が、Zは、「もう僕は、サッカーに僕の生活を振り回されるのはイヤだからね。日曜の朝のトライアウトは行かない。教会へ行く。」と言ってきたのである。
あなたの決めた事なら、それでいいわよということで、日曜の朝のトライアウトへは行かなかった。
教会の後、午後のトライアウトへ行ってみて、私は驚いてしまった。ものすごい数の男の子達がトライアウトに来ていたのである。つまり、このチームは2年続けて州のチャンピオンになったので、強いチームに入りたいという子供達がたくさん来たのであった。
半分くらいがヒスパニックの男の子。この子達のプレーを見ていたら、今のチームの子、ほとんどがトライアウトに受からないというのが一目瞭然。この瞬間、私は、Zは受からないだろうなと思ったのであった。
Zは、サッカーがなければ生きていけないという子ではないので、トライアウトに受からなくてもこの子は大丈夫という、変な自信が私にはあった。だから、主が彼に一番良いと思われている道を開いてくださいと祈りながらのトライアウトであった。
蓋を開けてみて、やはり、ZはAチームには入れず、Bチームとなった。が、ZはBチームではプレーをしたくないといい、サッカーを止める事にした。彼の決断なので、それを尊重する事にした。
これ以上に驚いた事が、今のチームのほとんどの子がAチームには入れないと思われたのに、4人を除いて全員がAチームに残った。一体どういったことなの?あんなに上手なヒスパニックの子は、どうして入れなかったの?という大きな疑問で一杯になる。
夫曰く、「クラブへの収入が必要だから、奨学金を必要としているヒスパニックの子供だけを集める事はできない。だから、中流以上の子供達ばかりを集める事になってしまうんだ。現に、クラブ費$1500を払える子しか取っていないじゃないか。」
なるほど、やはり、収入が大きな問題なのである。
ただ、私の腑に落ちなかった事は、明らかにZよりも下手な、日本から来たK君がAチームに入った事。なんで?という単純な疑問が残ってしまった。
夫は、ここでもまた蓋を開けて、手品を披露してくれた。
「トライアウトとはいっても、実は、本当の意味でのトライアウトではないんだよね。先週、関係の良くないブランドンとクリスは新しいコーチに呼ばれて、話し合いを持ったんだよね。一緒にやっていけないのでは二人ともAチームになれないからということで、、、。それから、僕も、コーチから電話をもらっていたんだよね。K君をどうするべきかって、、、。」
えっ、あなたがコーチと電話で話していたの?
「K君は、アメリカに来たくなかったのに、お父さんが来たかったから無理やり連れて来られたんだ。そして、もし彼からサッカーを取り上げてしまったら、おそらく、彼はアメリカを憎んでしまうだろう。ZとK君とでどちらを選ぼうかコーチが迷っているようだったから、二人に一人ということだったら、どうぞK君を選んであげてくださいと言ってあげたんだよ。Zには、他にできることがたくさんある。でも、K君にはサッカーしかないんだ。だから、Zにはかわいそうな事をしたけれども、K君にZのポジションをあげたんだ。」
「あなたはそれでも父親なの!」と言ってしまいそうになったが、ぐっと抑えた。ああ、なんていい人過ぎるのであろうか!
彼の裏工作を知らずに、K君のお父さんは有頂天になっている。この方は、この一年間、私を結構苦しめてくれた方なのである。英語ができないのに、ご自分ではできると思っていて、コーチに頼まれて、チームの連絡を私が日本語でするとものすごくいやな顔をされる。が、練習の時間や場所が変わっても、メールでの連絡を理解できず、結果的には、私が電話で呼び出す事になり、それによってまた私が悪い人間となってしまって来ていた。
夫は、私がそういう風に対応されていた事を知っていながら、Zの場所をK君に譲ったわけなのである。ああ、信じられない。こういう人が私の夫なのである。私には絶対にできないことである。
夫の裏工作を知らされて、私の心の醜さを知らされてしまったような気がする。でも、このこと、K君のお父さんは、絶対に知らないで終わってしまうでしょうけど、、、。
Zにとっては、今週は本当に決断の時であった。
彼は、これから、陸上競技の大会に参加する事にした。がんばって欲しい。サッカーだけが人生じゃないのだからね、、、。
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そうなんですよね。
たった12歳で、世の醜さというか、小賢しさというか、そういうものを体験しなければならないのです。ハッキリ言って、すごいですよね。
このトライアウトに関しても、何ヶ月も前から、親たちがいろいろな裏工作をしていたわけなんですよ。自分の子が、何とかチームに入れるようにと、、、。私たちは全くそんな事をしていなかったわけなんです。
もう、主にゆだねていくしかないって、、、それしか私達にはありませんから、、、。
主が備えてくださった道を歩んでいく事が、Zにとっての最善の道だという確信があるので、私たちは心に平安があります。
こういうときに、本当に、信じているイエス様がいてくださって良かったと思わされます。
たった12歳で、世の醜さというか、小賢しさというか、そういうものを体験しなければならないのです。ハッキリ言って、すごいですよね。
このトライアウトに関しても、何ヶ月も前から、親たちがいろいろな裏工作をしていたわけなんですよ。自分の子が、何とかチームに入れるようにと、、、。私たちは全くそんな事をしていなかったわけなんです。
もう、主にゆだねていくしかないって、、、それしか私達にはありませんから、、、。
主が備えてくださった道を歩んでいく事が、Zにとっての最善の道だという確信があるので、私たちは心に平安があります。
こういうときに、本当に、信じているイエス様がいてくださって良かったと思わされます。
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大人の事情とでも言うのでしょうか・・・少し世知辛いですね。
きっと旦那さんが仰ってる事が叶ったのは、神様が示した道なのでしょうね。
Z君には、もっともっと良い道が開けているのでしょうね。